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野原 壯; 中田 高*; 鷺谷 威*; 木下 博久; 島田 耕史
no journal, ,
地下の活断層に関連すると考えられる被害地震(6.6Mw6.2)の震源の分布は、既知の第四紀火山,既知の活断層やランプ構造が分布する地域に偏在する。既知の活断層の近くで発生した被害地震の震源断層の走向及び変位の方向は、既知の活断層の走向及び断層変位の向きとほぼ一致することから、既知の活断層と同様に広域的な応力場に対応して活動したと考えられる。既知の活断層に近接した地下の活断層の分布が想定される地域の地質は、結晶片岩や粘板岩である傾向がみられる。片理面が発達する結晶片岩中では、均質な花崗岩に比べてマイロナイト領域の変形が分散する傾向があり、地下の活断層の形成が地質と関係することを示唆する。単純な断層面を仮定できる跡津川断層の測地学的解析で求まる地殻変動速度は、活断層の平均変位速度とほぼ同じ値をとる。測地学的データによる解析結果は、多数の地下の活断層の存在を示唆するものとはいえない。